🛠 AIアシスタントの便利機能ガイド

Claude Code のような「指示すると作業してくれるAI」には、仕事を速く・ミスなくこなすための機能がいくつもあります。専門用語ゼロ、中学レベルの言葉と身近なたとえだけで一気に解説します。

このガイドの読み方:むずかしい仕組みは出てきません。すべて「お店の仕事」や「家のリフォーム」など、誰でもイメージできる例えに置きかえています。気になる機能だけ拾い読みしてもOKです。

1 プランモード 2 フック 3 サブエージェント 4 スキル / コマンド 5 メモリ 6 ワークフロー 7 スケジュール実行 8 繰り返し監視 9 外部サービス連携

1プランモード

いきなり作らせず、設計図を先に見る
これは何?

作業を頼むと、AIは普通すぐにファイルを書き換え始めます。プランモードは 「まずこういう手順でやります、いいですか?」という計画書だけ を先に見せるモードです。あなたがOKを出すまで、一切手を付けません。

なぜ便利?

家のリフォームと同じです。いきなり壁を壊す業者より、図面を見せて「ここをこう直します」と合意してから工事する業者の方が安心ですよね。途中の「そこは壊さないで!」を防げます。

プランモードの流れ。依頼から計画提示、承認ゲートを通って実行し、NGなら計画修正に戻る図。
使用例 あなた:「お店の予約一覧表に、来店人数の合計が出るようにして」
AI(計画だけ提示):
① 今の予約表を確認 → ② 一番下に合計欄を追加 → ③ 人数を自動で足し算する設定を入れる
※ まだ表は変更しません。OKをもらってから着手します。
→ 作る前に「合計じゃなく平均がいい」と直せる = やり直しゼロ
使い方

Shift + Tab を押すとモードが切り替わります(通常 → おまかせ → プラン)。今どのモードかは画面の下に表示されます。

2フック(Hook)

「〇〇した瞬間、自動で必ず△△する」仕掛け
これは何?

ある操作をした瞬間に、決まった処理を自動で割り込ませる仕組みです。大事なのは「AIが気をきかせてやる」のではなく 「システムが必ずやる」 こと。AIは時々うっかり忘れることがありますが、フックは 絶対に動きます

なぜ便利?

たとえばお店で「レジを締めたら必ず金庫に施錠する」をルールにしても、人は疲れていると忘れます。フックは ドアが自動でロックされる仕組み のようなもの。人の記憶に頼らず、機械的に事故を防ぎます。

フックの仕組み。操作の瞬間に自動で割り込み、決まったチェックで危険なら止め、安全なら通す図。
フックの例動くタイミング何をしている(やさしく)
あぶない操作の見張り命令・編集の直前(毎回)取り返しのつかない操作をしていないか確認する門番
公開前チェックネットに公開する直前まちがった公開や巨大ファイルを強制的にブロック
開始・終了の準備作業のはじめ/おわり必要な準備や後片付けを自動で行う
「ミスしたら気をつけよう」では同じ事故がまた起きます。フックはそもそもミスできない形にしておくという考え方。これがフックの理想形です。
プランモードとの違い

プランモード

  • 動くのは「AI」(計画を出す)
  • 作業を始める前に1回だけ
  • たとえ:工事前の図面確認

フック

  • 動くのは「システム」(自動で割り込む)
  • 決めた操作のたび、毎回
  • たとえ:工場のセンサー(異常を自動検知)

3サブエージェント

専門家チームに分業させる
これは何?

AIが一人で全部やる代わりに、別の自分(分身)を何人も呼び出して、同時に作業させる機能です。しかも役割を分けられます。

なぜ便利?

これも仕事の段取りと同じ。一人が「企画も・作業も・チェックも」全部やると、自分のミスに自分で気づけません。役割を分けると 別の目でミスを発見 できます。

サブエージェントの役割分担。計画係、作業係、点検係に分け、分身が同時に動くと速いことを示す図。
担当①
計画係
どうやるか段取りを決める
担当②
作業係
計画どおりに実際に作る
担当③
点検係
「まちがってない?」と確認する
使用例 「10本の動画から、ぜんぶ短い切り抜きを作って」
→ 1本ずつ順番にやる = 遅い/10人の分身が1本ずつ同時にやる = 大幅な時短

4スキル / コマンド

決まった手順を「短い合言葉」ひとつで呼ぶ
これは何?

よくやる一連の作業を、短い合言葉(コマンド)ひとつで呼び出せるようにしたものです。毎回「あれをやって、次にこれをやって…」と説明しなくて済みます。

なぜ便利?

料理でいう 「いつもの」 。常連さんが「いつもので」と言うだけで、店員さんが決まった手順を全部やってくれるのと同じ。長い手順をまるごと1コマンドに畳み込めます。

スキルやコマンドの図。合言葉ひとつから長い手順A、B、C、Dが展開される様子。
イメージ例 合言葉「請求書」… 売上データを集める → 表に整える → PDFにする → メールに添付 までを一発で
合言葉「議事録」… 録音を文字に起こす → 要点をまとめる → 共有する までを一発で
→ 自分の仕事に合わせて、こうした合言葉を好きなだけ増やせます

5メモリ

次に話すときも、ちゃんと覚えている
これは何?

AIは普通、会話が終わると内容を全部わすれます。メモリ機能を使うと、大事なことを保存して、次の会話でも思い出せるようになります。

なぜ便利?

新人さんに毎回イチから説明するのは大変ですよね。メモリは 「引き継ぎノート」 のようなもの。一度伝えたことは覚えてくれるので、毎回同じ説明をしなくて済みます。

メモリの図。会話1の大事な情報をメモに保存し、会話2や会話3にも引き継ぐ流れ。
たとえば 「名前の読み方」「いつも使うお店のルール」「自分の好みのまとめ方」 を覚えさせておけば、新しい会話でも最初から正しく対応してくれます。

6ワークフロー

大量の分身を「台本どおり」に動かす
これは何?

サブエージェント(3番)が「その場で数人を集めて手伝わせる」なら、ワークフローは 「何十〜百人規模を、決まった台本で自動運転する」 ものです。

なぜ便利?

工場のベルトコンベアをイメージしてください。たとえば 動画20本を「文字起こし→要約→切り抜き」の3工程で一気に処理 。1本でつまずいても、ほかの19本は止まらず流れ続けます。

ワークフローの図。素材20本が文字起こし、要約、切り抜きの工程を流れ、1本つまずいても他は進む様子。

7スケジュール実行

決めた時刻に、ひとりでに動く
これは何?

人が操作しなくても、決めた時間が来たら自動で作業を始める仕組みです。

なぜ便利?

タイマー予約の炊飯器と同じ。寝ている間や外出中でも、勝手に動いて結果を用意してくれます。

スケジュール実行の図。時刻になると人の操作なしで自動起動し、作業して結果を出す流れ。
たとえば 「毎月1日に、先月のまとめレポートを自動で作って送る」 といった定例作業に向いています。「やり忘れ」がなくなります。

8繰り返し監視

ある状態になるまで、何度も見張る
これは何?

5分ごとに状況をチェックして、終わったら教えて」のように、条件が満たされるまで繰り返し確認させる機能です。

スケジュール実行(7番)との違い

スケジュールが 「決まった時刻に動く」 のに対し、こちらは 「終わるまで何度も見に行く」 のが得意。鍋を火にかけて、ふきこぼれないか時々のぞきに行く——そんなイメージです。

繰り返し監視の図。チェックしてまだなら少し待ってもう一度見に行き、完了したら知らせる流れ。

9外部サービス連携

よく使うサービスを直接操作する
これは何?

メール・カレンダー・表計算・メモアプリ・チャットなど、いつものサービスを、ブラウザを開かずに直接操作できるようにつなぐ機能です。

なぜ便利?

あちこちのアプリを行き来する手間が消えます。AIに頼むだけで、裏側でメールを下書きしたり、予定を登録したり、表に書き込んだりしてくれます。

外部サービス連携の図。中心のAIからメール、カレンダー、表計算、メモ、チャットへ放射状につながる様子。
使用例 「先週の領収書をメールから探して、経費の表に入力して」
「今日の打ち合わせ内容を、いつものメモアプリに保存して」

はじめての人が、まず知っておくと得な3つ

9つ全部を覚える必要はありません。最初はこの3つだけ押さえれば十分です。

① まず計画を見る

プランモードを使えば、作る前に手順を確認できて「やり直し」が激減します。大事な作業ほど効果大。

② 事故は仕組みで防ぐ

「気をつける」より、フックで“そもそもミスできない形”にしておくのが安全。一度設定すれば毎回守られます。

③ 点検係を必ず通す

まちがえると痛い成果物は、別の目(点検係)でチェックを1回はさむだけで事故がぐっと減ります。